ピーター・ドラッカー
Design Safety System
2冊の本、20年前の読みなおしです、時代の動きは非常に早く、近古典的な経営本だと思いながら読み直しています。最近の話題、人口減少を年表的に見て、今、20年さき、30年さきの日本の人口ピラミッド構造を確認して経営から見たらどう読むのか、本を読み返し、気づき事項を書き止めています。
一冊の本は、ピーター・ファーディナンド・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)、
もう一冊の本は、ジョセフ・ボイエット、ジミー・ボイエット (Joseph Boyett, Jimmie Boyett)
さて下の図は、過去30年前、7年前、2年さき、40年さきの日本の人口ピラミッドです。逆ピラミッド化していきます。
さて、このような将来の人口ピラミッドの図を見て、「経営を良くするために何をすればいいか」答えは1つではないように、最近各社で起きている大手企業の不正はまだまだ続きそうです。防止策もこれだというものは一つもない。
労働安全でもルール違反の結果の災害の要素はさまざま、縦串、横串、外の串の絡みがあり、根本原因の構造を詳細に時間をかけて分析し、分析を掘り下げていけば、根本原因が究明でき、根本原因に応じて対処していくことができます。 不正問題の原因は「仕事と業務のなれ合い」と「入社以来変わらない職場、長期の配置の弊害」の結果、「村社会となっている、そして見ざる聞かざる言わざる」
今までは「売り上げだ」の声になびき、貢献、貢献と言われたが、そうでしょうか、それは違う。このさきの人口構造では「売り上げは大きくならない」、売り上げが大きくなることは会社の発展につながった、低成長ではなくこの人口構成ではマイナス成長となります。
不正の原因にはマネジメントの失敗が大きく関わります。個人の不正を、組織として”ナゼ”見抜けなかったのか、マネジメントは不正への結果責任と、不正が起きる職場、組織環境のマネジメントシステム管理の責任があります。労働災害と同じです、「災害ケガの未然予防」です。予兆を見逃さずリスクアセスメントを抜けなくもれなく実施する、未然に防ぐ仕組みを構築する思想が重要です。
現状は、現場への無関心や「現場の問題は現場がすべき」といった現場依存は、平成前期、昭和は戦後(太平洋戦争後以降の生まれ)的な経営者の限界に来ていることを示しているように感じます。社員が不正を犯してしまうは現場社員には「未然予防」「危険源、予兆を見逃さずリスクアセスメント」を実施し抜けなくもれなく、また未然に防ぐ仕組みを構築する力量がなく、社内教育もしていない、うちの社は「人材」ではなく「人財」というが財が財を生むように教育訓練をしているでしょうか。
組織はリスク危険源を早く発見、早くアセスメントし、評価し、対処し、是正する。この仕組み作りが大事で、機能を強化する必要があります。
では、ピーター・ファーディナンド・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)マネジャーの基本業務は目標設定、組織化、動機づけ、評価、育成です。
『マネジメント』で、全てのマネジャーに共通する基本業務として次の5つをあげています。
マネジャーの基本業務
マネジャーの基本業務のためには、ご自身のコンテクストをチェックしてください。
①目標を設定する 率いる部門の目標とすべき到達地点を明らかにするとともに、目標の意味と意義を伝えること。
②組織する 必要とされる活動、意思決定、活動間の関係を分析したうえで、仕事を管理可能な組織構造にまとめあげ、役割分担を明確にすること
③動機づけを行い、コミュニケーションをはかる 組織メンバーをチームとして一体化させるために、日常の仕事の中で適切な動機づけと円滑なコミュニケーションを行うこと。
④評価する 明確な評価基準を示し、組織全体の業務と各個人の業務の両者に焦点を合わせたうえで、評価結果をフィードバックすること。
⑤自らを含めた人材(人財)を育成する 企業の未来はリーダー的人材の育成にかかっていることを自覚し、部下一人ひとりが強みを成果につなげることができる人材に育つことをサポートし、その過程で自ら実践して、手本を示すこと。フェルトリーダーシップです。
以上①~⑤の基本業務は自己評価の項目として活用することで、マネジャーとしてのレベルアップにつなげることができます。
マネジャーの仕事は人間の育成に関わる仕事であり、その育成の方向が部下の人間としての成長を決定づけます。同時に部下を正しい方向に導き豊かな人間になる助けとなれるかどうかがマネジャー自身の成長を決定づけます。そのような仕事を担うマネジャーに求められる資質は「真摯さをもった人柄」です。この「真摯さをもつた人柄」は、後天的に獲得できるものではなく、初めから身につけている必要があるものであり、マネジャーへの絕対条件です。
ドラッカーによれば、「だそうです」、私も読み返しながら、全くの同意です。
ジョセフ・ボイエット、ジミー・ボイエット の経営革命大全には次回の投稿にしますが、ドラッカーのp529 ~”ドラッカーの唱えるポスト資本社会主義“が引用されています、では、
最後にマネジャーの基本業務のためには、ご自身のコンテクストをチェックしてください。